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Monday, January 11, 2021

ソニーがザラ・ラーソンのライブを「360 Reality Audio」で公開へ CES 2021でエコシステムの拡充を発表 - ロボスタ

「CES 2021」に出展しているソニーは、一般公開に先立ち、米国東部の標準時間11日(月)午後5時より(日本時間1月12日午前7時)より、プレスイベントを開催した。同社は「360 Reality Audio」(サンロクマル・リアリティオーディオ)サービスと製品のエコシステムの拡充を発表。また、Zara Larsson(ザラ・ラーソン)の「360 Reality Audio」ライブ(録画配信)コンテンツを1月12日に配信することを発表した。
■ザラ・ラーソン 360 Reality Audioライブ

次世代ポップ・クイーン、ザラ・ラーソンによる「360 Reality Audio」独占パフォーマンスは、ザラと同じ場にいるような臨場感溢れる体験が可能だという。下記にアクセスしてQRコードのスキャンか、ダウンロードボタンをクリックしてアプリを取得し、視聴することができる。ただし、日本国内では現時点「360 Reality Audio」の商用サービスは、Amazon Music HDと対応スピーカー「Echo Studio」でのみ再生可能となっている(ヘッドフォン向け商用サービス開始は未定)。
360 Reality Audioの特徴のイメージは次の動画で確認できる。
■360 Reality Audio とステレオの比較視聴 (2020年9月公開)

「360 Reality Audio」サービスと製品のエコシステムの拡充へ

更には、2019年に発表し、空間サウンドテクノロジーを活用した「360 RealityAudio」サービスと製品をエコシステムで提供し、新しいビデオストリーミング機能やコンテンツ作成ツールなどを更に展開していくことを発表した。
■Sony’s 360 Reality Audio | The Future of Music

同社は昨年より欧米を皮切りに展開している没入感のある立体的な音場を実現する立体音響技術を活用した音楽体験「360 Reality Audio」の新たな取り組みとして、立体的な音場に映像を組み合わせた臨場感あるビデオコンテンツの配信や、対応楽曲制作ツール「360 Reality Audio Creative Suite(サンロクマル・リアリティオーディオ・クリエイティブスイート)」の共同開発、対応機器の拡大、360 Reality Audioに関連する独自技術の他社へのライセンス提供を進める。
■Create immersive music without limits | 360 Reality Audio

このエコシステムは既に、Alicia Keys、Lil Nas X、Megan Thee Stallion、Noah Cyrus、Zara Larssonなど、世界的に知られているアーティストの約4,000曲に360 Reality Audioフォーマットが使われ、アクセスできるとしている。

ソニーの公式発表より Video Streaming Service Performance by Zara Larson

また、ザラ・ラーソンは1月11日、午後5時(米国西海岸時間)、日本時間の1月12日 午前7時に360 Reality Audioで独占ライブパフォーマンスをリリースする。視聴者はスマートフォンの「ArtistConnection」アプリ(iOS/Android)でこのパフォーマンスをストリーミング視聴できる。また、一部のソニー製ヘッドフォンとソニー「Headphones Connect app」アプリ(iOS/Android)を使用すると、ユーザーそれぞれの耳の形を分析して最適化されたカスタムの没入型音楽フィールド、ライブコンサートの設定にいるような感覚を楽しむことができるという。このコンテンツは日本国内でも視聴体験が可能だ。

新しい「360 Reality Audio CreativeSuite」をリリース

VirtualSonics社と連携して、ミュージシャンやクリエイターが360 Reality Audioコンテンツを簡単に作成できるように、360 Reality Audio CreativeSuiteという新しいコンテンツ作成ソフトウェアを開発。プラグインソフトウェアとして、一般的なデジタルオーディオワークステーション(DAW)と互換性がある。 Virtual Sonicsは、その子会社であるAudio Futuresを通じて、今月末にソフトウェアをリリースする予定としている。

ソニーの公式発表より 360 Reality Audio Creative Suite

対応機器の拡大とライセンス提供による制作・視聴環境の強化

また、360 Reality Audioに対応したワイヤレススピーカー「SRS-RA5000」、および「SRS-RA3000」を今春以降発売することも発表。一台のスピーカーで360 Reality Audioの立体的な音場を再現することが可能だという。
更には、360 Reality Audioに関連した新規技術ライセンスの提供も行う。具体的には以下のライセンスの提供を開始する。

360 Reality Audio対応ヘッドホンで、より臨場感ある音楽体験を実現するために音場を一人ひとりに最適化するソニー独自技術のライセンス。
360 Reality Audio対応スマートフォン、および車載オーディオで360 Reality Audioを再生するための技術ライセンス。

360 Reality Audio対応機器を開発するオーディオ機器メーカーに、引き続きライセンス提供をしていくとしている。
詳細は下記のURLを参照。
360 Reality Audio Developerサイト
ソニーは「この空間サウンド技術を活用して、新型コロナ禍でライブコンサートを楽しむことができない人たちのために革新的なソリューションを作成したい」とコメントしている。

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