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Friday, August 26, 2022

専門店のパンとスイーツに大満足 【特集】もちもち さくさく コメ粉ワールド - 河北新報オンライン

 輸入小麦粉の価格が高騰する中、コメを細かく砕いたコメ粉への関心が高まっている。小麦粉より値は張るとはいえ、国産のコメへの信頼度は高い。食事やおやつの材料などへと活躍の場を広げるコメ粉を取材した。

老舗メーカー 地元米を加工 <菅原商店>

 世界農業遺産に認定された大崎地方の水田農業地帯「大崎耕土」。広大な稲作地帯で製粉業を営む菅原商店はコメ粉を作って50年以上になる老舗メーカーだ。

 「熱でコメのでんぷんが損傷すると風味が飛んでしまう。ゆっくり精米、製粉することで、熱が加わりにくくしています」。同社営業開発部の菅原壮一朗さんが教えてくれた。原料のうるち米やもち米は、地元を中心とする国産米だ。

 主力商品「菅原さんちの米粉」のうち「お菓子・料理用」(300g、250円)は、ひとめぼれ100%。「パン用 小麦グルテン使用」(同)はひとめぼれ80%、小麦グルテン17.5%、麦芽糖2.5%。パッケージの裏面には天ぷらやピザなどのレシピが記されている。

 マシュマロのようなふんわりした餅を作れるから名付けた「マシュマロ風米粉」(450g、700円)はもち米100%。コメ粉にする過程で焙煎しており、風味がスイーツ素材にもってこいだ。

 東日本大震災をきっかけに開発したのは5年保存食品「安心君」(55g、270円)。もち米や砂糖などが入っている袋に、水を入れてもむだけで即席餅を作れる。菅原商店の創業者で、壮一朗さんの祖父が考案した渾身の非常食だ。

 いずれも菅原商店のWEBサイトで購入できる。

菅原壮一朗さん「コメ粉でたくさん料理してくださいね」

TEL0229-63-2646
※9月からは20円~50円の値上げになる

ふわしゅわ食感パンケーキ <イタリアン食堂ピッチョーネ>

 加美町中新田地区の中心部に位置するイタリアン食堂のピッチョーネ。ピザやパスタの食事に加え、売りにしているのが、コメ粉を使ったパンケーキだ。

 地元のコメ粉に、こくと風味を出すため隠し味程度に白ぬかを加えて焼き上げる。「小麦粉より軽い『ふわしゅわ』な食感です」と調理担当の本田貴大さん。

 イチ推しが「焦がしキャラメルパンケーキ」(写真・1100円)。香ばしいキャラメルソースと、砕いたナッツの相性が好評だ。甘酸っぱい味わいの「季節のフルーツベリー」(1250円)、バターとメープルシロップたっぷりの「メープルバター」(800円)もある。

 いずれも100円プラスでコーヒーやジュースが付くお得なセットを用意する。

本田貴大さん「地元のコメ粉のパンケーキ、ぜひご賞味を」

加美町矢越388-3
TEL0229-87-3933
営/ ランチ、カフェタイム11:00~16:30(LO15:30)

   ディナータイム17:30~21:30(LO21:00)
休/ 水曜(臨時休あり、Instagram〈@piccione.kamimachi〉で告知)

マフィン10種類 「アレルギーに対応」 <米粉のおやつ366>

上から時計回りに、おやさい、トロピカル、抹茶とくろねこ、すもも、バナナ&クランブル

 東松島市の住宅地の一角、緑の屋根と大きな窓が目を引くのが、コメ粉を使った焼き菓子専門店「米粉のおやつ366(サンロクロク)」。小麦粉や卵、乳製品を使わずに作ったクッキーやケーキ、マフィンが店頭に並ぶ。店主の木村絵理子さんが昨年11月に開業した。
 「幼稚園に通う長男に小麦アレルギーがあり、安心して食べられるおやつを提供したいと思ってコメ粉料理を勉強しました」。木村さんはこう話す。

 メインのマフィンは常に10種類ほど用意する。レギュラーはプレーン、抹茶、チョコレートなど。季節のマフィンもあり、夏はスモモ、「パイン&ココナッツ」がお薦めとか。プレーンは220円で、他は240円~250円。

木村絵理子さん「グルテンフ リーで作っ ています」

東松島市大曲堰の内南65-21
TEL070-1147-5950
営/ 11:00~16:00(土曜は14:00まで)
休/ 日曜、祝日、臨時休あり(Instagramで告知)

パンの種類豊富 ハード系も用意 <Mona Mona>

左上から時計回りに、くるみのカンパーニュ、フライパン、 クロワッサン、プレミアム生クリームパン

 コメ粉専門のパン店として2009年に開業した「MonaMona」。富谷市の本店のほか、仙台市若林区河原町、同市太白区富田に店舗を構える。長年海外で仕事をしていた社長の関和雄さんが帰国したとき、コメ粉パンを初めて食べて「おいしい。コメは日本人の味覚に合っている」と気付き、起業した。

 ロングセラーは竹炭の粉をパン生地に練り込んだ「フライパン」(300円)。フライパンの形をしたパンの上にハンバーグ、ナポリタン、ポテトサラダをのせた。

 コメ粉パンには珍しいハード系の「くるみのカンパーニュ」(1/4サイズ240円、ホール950円)は、製法が異なる2種類のコメ粉をブレンドして、外はかりかり、中はもっちりの食感に仕上げた。

 さくさく感ともちもち感を併せ持ったクロワッサン(プレーンやチョコレートな
ど80円~100円)、生カスタードクリームたっぷりのプレミアム生クリームパン(240円)も人気の商品だ。

関和雄さん「コメ粉はすごい食材だと思います」

◆本店
富谷市成田1-6-1
TEL022-351-9663
営/ 8:00~19:00 (土・日曜、祝日は7:00から)
◆河原町店
仙台市若林区河原町1-1-23
TEL022-209-4214
営/8:00~19:00
◆富沢店
仙台市太白区富田京ノ北81-1
TEL022-797-8118
営/8:00~19:00

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Written by 鶴岡 彩
Photo by 礒崎 亮(表紙)

(河北ウイークリーせんだい 2022年8月25日号掲載)

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