2021年03月18日10時50分
武田良太総務相は18日の衆院総務委員会で、NTTの澤田純社長らと会食していたとの週刊文春の報道について「会食に同席したのは事実だ。食事は注文せず、ビール2、3杯程度をいただいた後、退席した。費用として1万円を支払った」と述べた。その上で「出席者から特定の許認可などに関する要望や依頼を受けたことはなく、大臣規範に抵触する会食ではなかったと考えている」と述べ、問題ないとの認識を示した。
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週刊文春によると、会食は昨年11月11日、JR東海の葛西敬之名誉会長の呼び掛けにより、皇居近くのホテルにある日本料理店で行われた。武田氏は総務委で、立憲民主党の山花郁夫氏の質問に対し「葛西氏の声掛けがあり、短時間顔を出すということで出席した。当日まで葛西氏と私以外の出席者は知らなかった」と説明。同席は1時間に満たなかったという。
武田氏は「事実関係の問い合わせが一切ないまま、一方的な報道がなされ、大きな驚きを覚える」と指摘。これまで武田氏は、国会でNTT側との会食の有無を再三にわたって問われ、「国民の疑念を招く会食に応じることはない」などと明言を避けてきた。
会食があった時期に、NTTはNTTドコモを完全子会社化するため、TOB(株式公開買い付け)を実施していた。週刊文春は、ドコモの社外取締役が武田氏と親しく、NTT側が会食に「連れて行った」としているが、NTT広報室は「弊社が武田大臣をお誘いしたという事実はなく、何らかの要請などを行った事実はない」とコメントした。
NTTによる接待問題では、自民党の野田聖子、高市早苗両氏が総務相在任中に会食したことを認めている。
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