ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、同社とEndeavorのe-Sports事業から新たに誕生したRTSとの合弁会社を通じて、世界最大規模の格闘ゲーム大会であるEVO(The Evolution Championship Series)に関する資産を共同で買収したことを発表しました。今後のEvoの運営は新設される合弁会社が行うほか、共同創設者であるトニー・キャノン、トム・キャノン両氏も引き続きアドバイザーとして密接に関与していくとのことです。
EVOは、前身となる大会が1996年にスタートした世界最大規模の格闘ゲーム大会。2002年には現在の名称となり、日本のe-Sportsプレイヤーも毎年参加し、数々の名勝負を繰り広げたことでも知られています。2020年の大会はコロナ禍の影響もあり、完全オンラインで開催される予定でしたが、既に辞任した当時のCEOによる未成年へのセクハラ問題で開催が中止となっていました。
新たな体制で運営される2021年のEVOは、昨年予定されていた形と同様に完全オンラインイベントとして実施予定。参加費は無料で米国時間8月6日~8日、8月13日~15日にそれぞれ開催を予定しています。対象となるタイトルは『鉄拳7』、『STREET FIGHTER V CHAMPION EDITION』、『Mortal Kombat 11 Ultimate』『GUILTY GEAR -STRIVE-』の4タイトルで、それぞれオープントーナメント方式で実施するとのこと。イベントの詳細については、公式サイトで順次発表していくとしています。
今回の共同買収にあたってSIE、RTS、Evo共同創始者のトニー・キャノン氏は次のようにコメントしています。
「EVOは他の格闘ゲームには類を見ない、ユニークでアイコニックなコミュニティを構築しています。SIEのチームや、業界のレジェンドであるトム・キャノンとトニー・キャノンの両氏、そしてEvoのビジネス・デベロップメントの統括責任者であるマーク・フリオ氏らとともにパートナーシップを築き、Evoの成長に貢献していけることを大変誇りに思います。本年および来年以降もファンの皆さまにとって、エキサイティングなプランを数多く準備しています。」(RTS CEO スチュアート・ソー)
「トムと私は、SIEとRTSとのパートナーシップに大変興奮しています。両社は豊富な経験をもたらしてくれるとともに、両社との間では、格闘ゲームコミュニティに対する情熱を共有できています。引き続きEVOのルーツを忠実に保ちながら、次なるステージに向けて共に取り組んでいけることを楽しみにしております。」(Evo共同創始者 トニー・キャノン)
なおSIEは、今回の共同買収について、買収額や合弁会社への出資比率を含む諸条件等は契約条件により公表していません。
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