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Friday, December 24, 2021

クレディ・スイス、ソフトバンクG提訴に向け準備 - Wall Street Journal

新たな裁判所文書によると、クレディ・スイスは英国でソフトバンクを相手に訴訟を起こす準備を進めている

Photo: ARND WIEGMANN/REUTERS

 スイスの金融大手クレディ・スイス・グループは、傘下のファンドによるソフトバンクグループ(SBG)が支援する企業への4億4000万ドル(約500億円)の投資を巡り、SBGが画策した取引によって無価値になったと主張、SBGに対する文書引き渡し命令を出すよう米裁判所に求めている。

 米カリフォルニア州の連邦地方裁判所に23日提出された文書によると、英国でSBGを提訴する準備を進めており、英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルの破綻を巡る対立が深まっている。

 「サプライチェーンファイナンス(SCF)」を手掛けていたグリーンシルは、企業の顧客から得られる支払いを見越して企業に融資を提供し、そうした融資を証券化した。クレディ・スイスが運営する複数の投資ファンドはその証券を購入していた。

 グリーンシルが融資を行った企業の一つが米国の新興建設会社カテラだ。クレディ・スイスのファンドは、カテラに対するグリーンシルの融資を裏付けとする証券を4億4000万ドル分保有していた。カテラが昨年、経営難に陥ると、グリーンシルは融資返済を免除した。

 SBGはグリーンシルとカテラの両方に出資していた。米裁判所への提出文書によると、クレディ・スイスのファンドは、SBGが「取引を画策」し、同ファンドは何も知らされないまま得られる可能性のあった資金を得られなくなったと述べた。

 SBGからコメントは得られていない。クレディ・スイスの広報担当者はコメントを差し控えた。

 SBGは昨年終盤、グリーンシルに追加出資した。クレディ・スイスの幹部はこの資金がカテラ向けの融資を埋め合わせるため傘下ファンドに支払われると見込んでいたが、グリーンシルは資金をドイツにある自社の銀行部門に投じた。この経緯はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が4月に報じている。

 WSJは、クレディ・スイスがSBG創業者の孫正義氏との融資関係を解消し、同社との取引も抑制していたと6月に報じた。

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