パレスチナ自治区ガザ地区は雨季に入った。イスラエル軍の空爆に、厳しい寒さと雨が追い打ちをかける。こうした中、北部ガザ市出身で、中部ヌセイラットで避難生活を送る高校教師、アシュラフ・ソラーニさん（48）は、大家にアパートを出て行くよう求められてしまった。【構成・エルサレム三木幸治】
12月10日
最近の主食はパンとレンズ豆だ。レンズ豆はたんぱく質が豊富なので、肉などがなくても栄養が確保できる。市場で木材を買って火をおこし、屋外で煮炊きする。ヌセイラットに避難してから、食事は1日2回。イスラム教の休日である金曜日だけ、高価な鶏肉を買っていた。だが、南部でも地上戦が始まり、物資の搬入が減ったことで、肉はもう手に入らないだろう。
パンを作るための小麦粉も市場から姿を消した。次の搬入は戦況次第だという。たまたま闇市場で小麦粉を売っている人に出会ったが、値段を聞いて仰天した。戦前は25キロで30シェケル（約1200円）だったが、彼の売値は20倍の600シェケルだという。世の中、完全におかしくなっている。ガザは「本物の飢餓」に向かって進んでいるようだ。
今日、重大な問題が起きた。…
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December 15, 2023 at 07:13PM
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ガザ市民の日記：小麦粉は「闇市場で値段20倍」 ガザ避難生活に追い打ちの雨 - 毎日新聞
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