15日の米株式相場は反発。米連邦公開市場委員会(FOMC)が経済成長を妨げることなく物価上昇を効果的に抑制するのは可能との観測が広がった。
FOMC、テーパリングを2倍に加速-22年の3回利上げを示唆
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S&P500種株価指数はFOMC声明発表直後に一時下げた後、プラス圏に浮上した。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は2.4%高。米国債利回りは上昇。短期金融市場はFOMC予測で示唆されたように2022年末までの3回の0.25ポイント利上げを織り込んでいる。最新のFOMC予測では、当局者らが23年に3回、24年に2回の利上げをそれぞれ見込んでいることも示された。
プリンシパル・グローバル・インベスターズのチーフストラテジスト、シーマ・シャー氏は「市場にとって現時点での大きな疑問は、米経済が痛みを受けずにこうした利上げペースを消化できるかどうかだ」と指摘。「過去20カ月を踏まえると、2年間で6回の利上げというのは圧倒されるようにみえる。ただ、これまでの利上げサイクル、適切に言えば17回の連続利上げが実施された2004-06年と比べると、米経済はこれに耐え得るとの自信がとりあえずはある。それだけではなく、米国のインフレ状況はそれを必要としている」と述べた。
パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は、経済は最大限の雇用に向け急進展しているとの考えを示した。
S&P500種は前日比1.6%高の4709.85。ダウ工業株30種平均は383.25ドル(1.1%)高の35927.43ドル。ナスダック総合指数は2.2%上昇。
米国債相場は下落。FOMCを受けて値動きは荒かった。ニューヨーク時間午後4時22分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.45%。2年債利回りは0.66%。
外国為替市場では、ドルと逃避先通貨が下落。FOMC後に米国株が持ち直したことが背景。パウエルFRB議長は、経済が新型コロナウイルスのオミクロン変異株に対応可能との見方に違和感はないと述べた。
ニューヨーク時間午後4時23分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、0.2%低下。一時は0.4%上昇する場面もあった。ドルは対円では0.3%高の1ドル=114円03銭。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.1294ドル。
ニューヨーク原油先物相場は小反発。株式相場の上昇につられる格好となった。FOMCは米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の購入縮小ペースを従来の2倍に加速させる方針を示したが、こうした動きはリスク資産におおむね織り込まれていた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物1月限は、前日比14セント(0.2%)高の1バレル=70.87ドルで終了。一時は1.9%下げる場面もあったが、上げに転じた。ロンドンICEの北海ブレント2月限は18セント高の73.88ドル。
金スポット相場は反発。FOMCが資産購入プログラムの終了時期前倒しおよび、予想より速いペースの利上げを見込んでいることに反応し、一時は前日比1%安まで下げた。その後、ドルが下落したことを受けて金スポットも上昇に転じた。
ニューヨーク時間午後3時33分現在、スポット価格は0.4%高の1オンス=1778.48ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限はFOMC声明発表前に、前日比0.4%安の1764.50ドルで終えた。
原題: Stocks Jump on Bets Economy ‘Can Handle’ Fed Hikes: Markets Wrap(抜粋)
USTs Hold Losses After Choppy Price Action Over FOMC; Stocks Bid(抜粋)
Dollar Reverses Post-Fed Gains as Shares Climb: Inside G-10(抜粋)
Oil Edges Higher as Equities Rebound After Fed Doubles Taper(抜粋)
*SPOT GOLD PARES LOSSES AFTER FED AS DOLLAR SLIPS、 Gold Extends Drop as Fed Projects Faster Taper Pace, Rate Hikes(抜粋)
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