日清製粉とニップンは12日、業務用小麦粉の出荷価格を2023年春まで据え置くと発表した。政府が食品値上がりに対する緊急措置をとり、22年10月以降の輸入小麦の売り渡し価格を据え置くことに対応する。家庭向けの製品の価格を据え置くかは未定。
輸入小麦は政府が買い付けて製粉各社に売り渡している。小麦相場や海上運賃、為替動向を加味した6カ月間の平均買い付け価格をもとに、毎年4月と10月に価格を改定する。メーカーは売り渡し価格の決定を受け、毎年6月、12月ごろに業務用小麦粉の価格を上下させている。
農林水産省は9日、小麦買い付け価格の変動に対する緊急措置として、22年10月からの売り渡し価格を4月からと同額（小麦5銘柄の加重平均で1トンあたり税込み7万2530円）に据え置くと発表した。23年4月からの売り渡し価格は、22年3月から1年間の買い付け価格をもとに決める。
2社は23年4月からの売り渡し価格が決まるまで業務用小麦粉の出荷価格を据え置くが、小麦以外の原材料価格や物流費の上昇の影響があり、小麦を使った家庭用商品の出荷価格を変えるかは未定とした。
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September 12, 2022 at 02:10AM
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日清製粉・ニップン、業務用小麦粉の価格据え置き 23年春まで - 日本経済新聞
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