これ、待ってました!
Androidタブレット、使ってますか? もはやタブレットとはiPadですといわれかねない、それほどにAndroidタブレットの地位は弱まっているようにも思えます。でも、そんな苦戦するAndroidタブレット市場に、明るい光が差してきました。米GizmodoのFlorence Ion氏が、迫りくるGoogle I/Oに合わせるかのような、Lenovoからの新リークを伝えていますよ。
Lenovoは先週、突如として、中国版Twitterとも呼ばれるWeibo(ウェイボー)に、同社のキックスタンドに載せられた、とあるタブレットの写真を掲載しました。Nintendo Switchが、そのタブレットとつないであって、タブレットをモニタ代わりにゲームプレイしている模様! どうやらLenovoは、独立したHDMIポート入力機能を有するAndroidタブレットを、今年のGoogle I/Oカンファレンスに向けて用意しているようなんです。
もちろん、この機能自体が、そこまでゲームチェンジャーとなり得るものかと問われれば、それほどでもないでしょう。ただ現状を鑑みるに、いまや世は新しいM1チップを搭載した「iPad Pro」のすばらしさの話題一色で、そろそろAndroidタブレットは、その立ち位置を真剣に考慮しなければならない段階にきているようにも思えます。なにせこれまで、Apple(アップル)に対抗すべくハイエンドなプレミアムモデルのAndroidタブレットも数多くリリースされてはきましたが、残念なことに、世間一般はそのようなものを求めてはいないようですから…。
Androidタブレットは安くてよい
いまやAndroidタブレットの世界では、二極化が進んでいます。まるでAppleのiPadないしはMicrosoft(マイクロソフト)のSurfaceシリーズに対抗するべく、ハイエンドなAndroidタブレットを投入してきたメーカーもあります。一方、より低価格のモデルで勝負してきたメーカーも少なくありません。
Amazonなどは、Fireタブレットでそのよい例となっています。AndroidのOSにオリジナリティを加えつつ、とにかくだれもが使いやすいというアピールポイントで、売れているようですね。Fireタブレットが、Amazonのコンテンツライブラリへの入り口となり、Primeアカウントと相まってユーザーを伸ばしています。
Walmart(ウォルマート)は、独自ブランドの「Onn」タブレットにて、この分野に参戦。Walmartコンテンツへの入り口として、Onnを低価格で投入しましたが、こちらはブロートウェアばかり入っていると不評のよう。ところが、Google(グーグル)が手を貸し、新たになったEntertainment Space(エンターテインメントスペース)のUI(ユーザーインターフェース)で、Onnの立て直しが進んでいきそうな予感です。Google TVさながらのレイアウトは使いやすく、Onnタブレットのユーザーはアップデートが楽しみですよね。
Androidタブレットのなかには、スペック面で非常に微妙なモデルも多くあります。たとえば、いま使っているLenovoの「SmartTab M10 HD」は、それこそWalmartで日本円にして約1万5000円前後で売られています。まだ小さい子どもに持たせてみましたが、RAMが2GBしかないので、子ども向けの軽いゲームか、たまに本を読むのに使えるレベル。これが1万円台のAndroidタブレットの実力でもあるのでしょう。
選択肢の問題だ
Appleは、いつも最上級のエクスペリエンスを追求したiPadのラインナップを用意してきました。一方のGoogleは、その時々のニーズに応じ、ユーザーへ多種多彩なプラットフォームでの提供を可能にしています。一時は、あまりにも混沌としていると評されたりもしました。ただ最近では、新しいAndroid OSさえ搭載していれば、ある程度のレベルの統一性も見られるようです。
Androidタブレットの魅力は、その豊富な選択肢にあるというのは間違いないでしょう。Google I/O 2021においては、多彩なスクリーンサイズに合わせて、どんなふうにアプリを準備すればよいのか、開発者たちに説くセッションまで用意されています。いまや「Galaxy Z Fold 2」をはじめとする折りたたみモデルもあれば、15インチのChromebookのデスクトップ画面まであり、Androidスマホを超える世界は、多様性にあふれていますから。
このほどLenovoがWeiboでリークした写真でも、Nintendo SwitchをつないでマリオカートをプレイしているAndroidタブレットがあるかと思えば、キッチンの壁にかかって、クッキングのレッスンを提供しているものもありました。そうかと思えば、デスクトップにスタイラスとともに置かれているものも…。
きっとこれは、新しい「Yoga Pad Pro」ないしは「Yoga Pad Plus」のリークなのではないでしょうか? キックスタンドにセットして、HDMI入力でゲームプレイができそうです。またApple Pencilに対抗すべく、スタイラスで高精細なノートも取れそうですよ。いずれにせよ、Lenovoは、今月24日に、なんらかの新発表を実施するようです!
まずは中国市場限定で販売されるでしょう。ただこのAndroidタブレットにHDMI入力機能を追加するというアイデアは、起死回生の一打となるように感じています。バリバリと通常はAndroidタブレットとして使えるのに、キックスタンドに置けばいつでもモバイルディスプレイとしても使えるのですから。もし再び自由に世界各地を飛び回れる時代になれば、こんな便利なポータブル製品はありません。
iPadが、タブレット界の王者という評価は、今後も変わらないと思います。しかしながら、Androidタブレットには多様性があり、もはやiPadキラーとして挑戦することに意味はないのでは? それよりも、その奇抜なアイデアで、iPadではとらえられない市場をつかみ、ニッチな需要を足がかりに伸びていく…。
個人的には、HDMIポートを搭載するAndroidタブレットは最高の選択肢です。それこそが、だれでもほしいものを選択できるAndroidタブレットの強みでしょう。やっぱりモバイルディスプレイは、あるとよいものですよ。
Source: Lenovo
からの記事と詳細 ( Androidタブレット起死回生の一手? モバイルディスプレイになる機能とか - ギズモード・ジャパン )
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