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Thursday, August 12, 2021

上値重く、新規感染最多を懸念(先読み株式相場) - 日本経済新聞

13日の東京株式市場で日経平均株価は上値の重い展開となりそうだ。前日の米株高が一定の支援材料になるものの、国内の新型コロナウイルスの新規感染者数は過去最多の更新が続き、投資家が積極的に運用リスクをとれる状況にはない。きょうの日経平均の上値余地については前日比200円ほど高い2万8200円程度との見方があった。

前日の米株式市場では主要3指数がそろって上昇した。ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数は小幅高ながら最高値を更新した。このところ弱含んでいたハイテク株が買い直されてナスダック総合株価指数も3日ぶりに反発しており、東京株式市場でも最近さえなかったハイテク株に資金が向かいやすい。

発表が一巡しつつある国内企業の4~6月期決算については、通期計画に対する進捗率が順調との評価が多い。好決算銘柄の物色も相場全体を支えるだろう。

日本時間13日早朝の大阪取引所の夜間取引で、日経平均先物9月物は前日の清算値より90円高い2万8110円で取引を終えた。朝方の日経平均は同水準を意識して上昇して始まる公算が大きい。

ただ、買い一巡後の上値は重い。国内で12日に確認された新型コロナの新規感染者は1万8000人を超え、過去最多を更新した。都のモニタリング会議では専門家から「制御不能な状況」との声が上がり、緊急事態宣言が9月まで延長されるとの見方が強まる。一段の人流抑制が必要となるなかで経済活動の正常化までの道のりは遠い。投資家心理の重荷となり、日経平均は下げに転じる場面もありそうだ。

個別ではリクルートホールディングスに注目だ。12日、2022年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比52~90%増の2000億~2500億円になりそうだと発表した。従来予想から600億円の上方修正で過去最高益となり、好感した買いが入るだろう。

きょうは株価指数オプション8月物の特別清算指数(SQ)の算出がある。富士フイルムホールディングスENEOSホールディングスが4~6月期決算を発表。7月の投信概況が発表される。

海外では8月の米消費者態度指数(速報値)が公表される。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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